想像力とプロ意識の欠如(2)
日本でもヒト・ヒト感染が確認された。
そんな折、日本政府は、封鎖都市・武漢に閉じ込められた在留邦人救出のために
チャーター機を飛ばした。他国に比べて対応が遅かった。
それだけでなく、 水際作戦も杜撰。 たとえば、政府が様子見のために用意したホテルの部屋割りでは、
なんと、救出機の同乗者仲間が相部屋。 事実、相部屋の人たちから問題ウイルスが検出された。
相部屋では隔離の意味がない。 同局は、想像力とプロ意識の欠如と言われても仕方がない。
政府は反省して今後の対応レベルを上げて強化するというが、後手、後手の対応であったと言わざるを得ない。
対応がまずくて今後も国内感染が広まれば世界はどう思うか。
日本は信頼を失う。 インバウンドは落ち込む、あるいは伸びない。 日本旅行や東京観光は怖い。
オリンピックにも影響するかもしれない。
日本以外の各国は、武漢などからの帰国者には、症状の有無に関係なく強制的な隔離対応を決めている。
アメリカは救出機をカリフォルニアの空軍基地に到着させ、そこで医師団が検疫と経過観察を一定期間行う。
オーストラリアは領内のインド洋に浮かぶ絶海の孤島クリスマス島が救援機を受け入れ、少なくとも2週間隔離する。
韓国、シンガポール、ニュージーランドも同様の隔離対応。
「隔離」という言葉に反発するする向きがある。人権を考えているようだが、命あっての人権ではないのか?
ちなみに、人権問題という声は当該他国からは聞こえてこない。