イージス・アショア中止 平和目的に転用できる(6)

大気圏外ドローン=低高度・人工衛星

姿勢制御と軌道制御

「大気圏外ドローン」は、小型・軽量のイメージから筆者が勝手につけたネーミングです。

実際には、我々の生活圏で飛び回っているドローンとは大違い。

翼は無い。プロペラも無い。 これらは、真空に近い大気圏外なので無意味。

 

打ち上げ用のロケット・ブースターは上昇途中で切り離される。こうして

最終段(通常、3段目)も御役御免となった後も軌道や姿勢を調整する必要があります。

事前の計算通りにはならないからです。

特に、ブースター最終段・切り離し時の状態が任務達成の為に重要です。失敗すれば大気圏に落ちて終わりです。

 

今の場合(図4)。

三段目は正確に頂点に達したか?

上下方向の速度を地上のドップラーレーダーが測り、それがゼロになれば頂点。

または搭載GPSから得る軌跡データからも分る。

そのとき、ブースターの姿勢は水平だから、キャニスター発射司令が地上から届き、

収納箱はノーズコーンを突き破って外に放り出される。しかし、発射は火薬の点火という少々荒っぽい手続きなので、収納ケース

自体の姿勢は理想の水平からある程度の狂いが生じても不思議でない。 これを水平に整えて必要な周回速度を得る作業が必要と

なります。

また、図4の頂点が所定の高度から狂いがあるかもしれない。 それと、何らかの理由で高度を若干変更したい場合も有り得ます。

高度を整える為には次のようにします。

 

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