脳手術からの帰還・命拾い
遅発性・硬膜下出血
ある日、歩行中にバランス崩して転倒。
瞬間的な反射で右掌を支えとして地面に着けて身体を守った。
夜になると痛くなり、掌を動かせなくなった。
近所の整形外科クリニックに行ったがレントゲン写真は異常なし。
ただ、微細骨折の可能性があるので、右腕は手首までギブス固定。
痛みも違和感もなくなったので1週間後に固定を外す。 そして忘れていた。
4週間経った或る日、突然、両足に異変。 歩行困難どころか立てない、風呂の湯船から出られない。 初めての出来事。
筋肉、骨など整形外科的な事態ではなく、これは脳の異変だと直感した。
今度は脳神経外科クリニックに駆け込んだ。
先生はすぐに脳のMRI検査を行なってくれた。すると、写真左のような悲惨な状態。
場所が場所だけに私は息を飲んだ。
先生は最初から分っていた様子。 4週間前転倒したとき少しでも頭を打った覚えはないかと聞いてきた。 強く打った掌に気を
取られていたので記憶が無いと答えた。
しかし良く見ると頬に小さな瘤状のシコリがあった。
先生によると、打ちどころが悪く、頭蓋骨直下の硬膜が少し破れて出た血がジワジワと溜まって脳を圧迫、して今回の私のように
なった。 遅発性・硬膜下出血というそうです。
横浜市の拠点病院で血抜き手術を受けました。 腕の良い先生に執刀して貰えたことはラッキーでした。手術から三日目で歩行は
正常、退院。 早朝の日課、自宅付近の散歩も復活。 気のせいか、以前にも増して快調です。
以上、読者の皆様に今後の参考になればと思い、敢て、私事を書きました。