廃炉計画案(12)
丸ごと石棺→水槽→浮力利用→石棺浮上→曳き家工法→下り坂レール→港→
イカダ→曳航→日本海溝投棄
少数意見あれこれ
大量の汚染水の処理はどうなるの?
キーワード 一時保管タンク→鉛管系パイプライン→港→複数ミニ石棺→イカダ→日本海溝投棄
1号機から3号機では溶け落ちた核燃料を冷やすため、原子炉に水を注ぐ必要があります。これが事故のとき核燃料に触れたことで、高濃度の汚染水となって建屋の地下に溜まっています。
加えて、事故の後も原子炉建屋周辺からも汚染地下水が流れ込みます。 土壌の除染が行なわれても残留・放射物質は風などで空中から地下水に溶け込みます。
こうして、建屋内の汚染水は、2015年度の平均で1日490トンずつ増え続けていました。何もしなければ2,3年以内に保管タンクを置く場所は無いと言われています。
確かに、石棺の日本海溝投棄を実行しそれが成功すれば、新しい汚染水の流れ込みは, 除染の結果として, 徐々に減り、時間が経てば水は綺麗になります。
しかし、既に在る貯蔵タンクは何とかしなければなりません。放ってはおけません。
一つの策は、まず汚染水を貯蔵タンクからポンプで吸い上げ、パイプラインで港まで運びます。 パイプは放射線が漏れないような鉛系の素材で制作します。 この汚染水を港で、数十個の「ミニ石棺」に注入してから封印します。 そしてイカダに載せます。 このミニ石棺は、先述の検証実験で用いる棺と同じでも良い。
後はイカダで曳航、目標の日本海溝に到着したらオモリをつけて海溝に沈めます。 この一連の作業を、貯蔵タンクが全部なくなるまで時間をかけて繰り返します。
あるいは、パイプラインを使わず、ヘリコプターが個々の保管タンクを吊り上げて直接イカダに運ぶ、終えたら戻って次のタンクを取って来るというピストン方法も考えられます。
なお、汚染地下水の関係で、費用対効果が一部で疑問視されている凍土壁は不要になるかもしれません。