動物と人類(13)
鎌倉の野鳥は数年まえから激減。
なぜか?
かつて、鎌倉には野良猫が多く、市民問題だった。
若い人々は転勤や引越しを機に飼い猫を山に捨てた。
世話をしていた年寄の多くは猫を残して他界。
或る神社の新しい宮司が、尋常でない愛猫家。
毎日、朝夕、野良猫に餌をあげていた。
集まる猫は数十匹になった。
保険所に協力して不妊手術も施していた。
こうして、神社は野良猫の一大「特区」となった。
猫見物の観光客も多くなり、餌代や運営費の募金箱に寄付金が溜まる。
地元民も観光客も「猫園」を楽しんだ、
この「特区」以外は、野良猫は減って市民は神社に感謝。
しかし、2,3年前に宮司が交代。猫園を閉鎖した。
野鳥の卵を食べる森や住宅地の野良猫が増え、野鳥は再び減少している。
人間も猫も野鳥も生態系の一員。 環境問題は難しい。
動物愛護も簡単ではない。