米西部(ロス、べガス)駆け足訪問記(3)

 

パサディナ、ビバリーヒルズなどに見る地域住民の変化。

数十年前、パサディナには3年間いました。 パサディナは大学アメフトの頂上決戦ローズボ-ルで有名です。 

.一方、科学技術系で東部のMITと張り合うカリフォルニア工科大学(通称、Caltech.=カルテック)

の存在があります。私はそこで働いていました。 カルテックのキャンパス自体は昔とほとんど変わらす懐かしかった。

近くに住んでいた安アパートも昔のままで驚きました。 ただ、すぐ近くをロスのダウンタウンまで20分で結ぶ

メトロレイルが建設されています。

その一方、今は博物館ものとなった曲がりくねった片道1車線のパサデナ高速は全く昔のままで、

脇道と繋がる出入り口が無数にある。 かつての私同様、今も地元の人は恐る恐る使用しています。

 

パサデナに隣接するサンマリノという地区があります。 多くの異次元の金持ちが豪邸に住んでいました。 

近年は、中国系市民に持ち主が代わりました。 教育熱心なコミュニティーとなって全米屈指の有名高校

がいくつかできました。 師弟をカルテックやUCLAに入学させようとしているそうです。 

中国からの移住者の師弟や、中国本土からの留学生も数多いようです。 これは東部のボストン周辺でも同様な傾向。

たとえばMIT,私が在校していた時代は日本人留学生が大勢いて、キャンパスを闊歩していた。 

今は、それが中国人学生に代わり、日本人留学生は珍しくなりました。 

ちなみに、中国本土から東部名門大学・見学のツアーがあるそうです(ハーバード、MIT,イエール、コーネルなど)。

客は、なんと、中国にいる親御さん達だそうです。

 

ビバリーヒルズは大スターやセレブの町という日本からのイメージですが、近年は少し違うようです。 三日間宿泊滞在した

ビバリーヒルズ・ヒルトンの周辺で私が見聞した印象です。

本当の大富豪は近くの高台(西ハリウッド?)の方へ移っています。 

たとえばデカプリオもその一人。 その屋敷は外から少し垣間見るだけ、多くの監視カメラやガードマンなど

厳重な24時間警備態勢。 そして、スタッフとともにロケ地へ直行するための自家機やヘリが敷地内に待機。

これは地域では常識。 

ロス訪問直前に聞いたプロバスケのレジェンドであるコビー・ブライアントの不慮の死もそのような自家用ヘリで

ロス地区の試合に向かう途中で起りました。

彼らが最も恐れていることは何かというと、山火事ということでした。 

自宅専用の自前の消防団を持っているセレブは少なくないと聞きました。 

桁外れの大富豪で有名なマリブー地区もそんな感じです。

ロスで年収1500万円は決した富裕層ではありません。 今は凋落したビバリーヒルズ界隈で暮らすことはできません。 

ロスは不動産ブーム、土地転がしもあるようですが、主流は不動産開発と新規販売。 価格は億円単位。 

貧富の格差はさらに拡大しているようです。

 

同じカイフォルニアでも、北のサンフランシスコに比べて、どちらかと言えばロスは文化的に保守的な

イメージでした。 しかし、今日、治安の改善と価値観の多様性の表れなのか、ゲイやニューハーフが目立ち、

ホテルでも変な人に意味不明に話しかけられ戸惑いました。

 

次回はラスベガスと近郊です。

 

 

 

 

 

 

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