検証: 変な日本語(1)
少数意見あれこれ
「原則」、「原則として」
Yahooブログ(2019年7月)の再掲
広辞苑「原則」:
(1) 他の諸命題がそこから導き出される基本の命題。
(2) 人間の活動の根本的な規則。
一方、Weblio和英辞書によれば、
「原則」: principle, general principle, fundamental rule
この英語を英和辞書で日本語に戻すと
根本的な原理、原則、原理、(科学上の)原理、法則、(機械などが動く)原理、仕組み、(人の行動のための)主義、根本方針、主義
ここまでは、原則(広辞苑)とPrinciple (Weblio)は「根本的、絶対的」という意味合いで一致しています。
しかし、
次のようなことが指摘されています。
(https://toruko-neko.com/principles より)
日本語でいうところの「原則」という言葉には、「例外」が存在する。
というか、例外をいうために、「原則」という日本語を使いますよね。
たとえば、「原則、門限は夜の11時」という寮の貼り紙。「絶対に11時までに帰ってこないとイケナイ」と思う日本人は普通いません。 止むを得ない事情を説明すれば寮長は例外的に臨機応変にするのだろうなと期待できます。 11時を過ぎれば絶対に駄目ではありません。
このことを英語で表現するとどうなるか?
The curfew is basically 11pm.
Basically=「基本的には」 が日本語の「原則」に最も近いと思います。
これに対して厳格に11時ならば
The curfew is absolutely 11pm.
というところです。
この国で「原則」という言葉は多用されています。
政治的な文脈でも例えば
・参政権は、原則、日本国籍を持つもの限る。
・アメリカとイランの敵対関係に、日本政府は、原則、中立を表明している。
・今回のG20を閉める大阪宣言で、安倍総理は「原則」という言葉を何度も使った。
・国会の政府答弁でも、文言に「原則」を挟む例はお馴染みのこと。
これらの「原則」は、大抵は「例外あり」が隠れていそうです。
その例外は何か? これの方が気になる。 私が質問者ならば、その例外を追求します。
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