日本野球の改革(6)

大船渡高・佐々木君

投げずに夏が終る。

本人、監督、野球ファンの思い。

 Yahooブログ(2019年7月)の再掲

 

キーワード: 令和の怪物 甲子園岩手代表目前 決勝で投げず敗退

用兵采配 将来の為に無理させない 賛否両論 本人と監督の生い立ち

 

監督は岩手県決勝での登板を回避。 

監督のこの決断に至った経緯、決断の賛否両論について

新聞テレビSNSで大きく取り上げている。

何故、甲子園まであと1勝の大1番に投げさせない! 

大人も子供も全国のファンは、みんな、佐々木が投げるところを見たい!

この思いは被災地岩手の人々への励ましにもなる!

さらに、打者としても4番を張っていた大黒柱がスタメン落ちとは気でも狂ったのか!

監督は自己顕示・話題つくりのパフォーマンスだったのか!

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190726-00000194-spnannex-base

 

監督の佐々木回避の理由は、岩手大会におけるエース佐々木君の通算投球回数や投球数を考えてのこと、 完投した準決勝の前には中1日の休みがあったとはいえ、佐々木君の将来を考えれば無理をさせることは出来ないというもの。

 

筆者は過去に何度も、少年投手の酷使を防ぐために高野連などアマチュア野球機構は、米国並みに、何とか規定を作れとSNSで訴えてきた。 

 pruning101.com/?p=434 

 

今回の大船渡監督は米国で独立リーグのプレー経験から「選手の将来ファースト」の精神を学んだものと思われる。 この点は、私と同意見だが、今回の決断はやり過ぎのように思えてならない。 預かった選手の怪我、故障、体調の保護や管理は指導者の日ごろの責務。 だが甲子園が掛かった大一番は違うのではないか? 言い換えれば、そのような大事な試合で極限まで頑張れるようになるためにこそ、日ごろから連投回避など細心の健康管理を怠らないのではないか?

 

それともう一つ

佐々木君の将来を考えれば無理をさせることは出来ない

ということだが佐々木君の将来とは何? 

この子は日本の宝、将来は海を渡って「第2の大谷翔平」になるかもしれない逸材という意味? どうも、監督も賛同するファンもプロの野球評論家も、みんな、そういうことらしい。

では、そういう思いを佐々木君本人に確かめたのか? 私は聞いていない。

 

もしかして、大船渡の仲間と一緒にこの夏を最後まで戦って終れば満足。 それは青春の思い出の1ページ、その先の人生については夏が終ってからまた考える、のかもしれない。

(かつて、慶応大の伝説の投手がそのような人だった。 東京六大学の今も破られていない主要投手タイトルを独占したが、なぜかドラフト指名を事前に辞退、野球をあっさり止めて普通のサラリーマンになった。)

 

多数の強豪高からの誘いを断って、大船渡の地元の仲間と野球をしたいという思いから今の佐々木君がいる。 野球だけでなく、彼は普通の高校球児とは違うと思う。自ら、今度のドラフト回避があって野球とは違う道に進んでも私は驚かない。佐々木君の将来イメージを勝手に作って押し付けて貰いたくない。このことを特にマスコミ常連の著名人にお願いしたい。

 

とはいえ、ドラフト1位指名をゲットして、震災で父親、祖父、祖母を失った当時8歳だった次男佐々木少年を含む3兄弟を女手ひとつで苦労して育てあげたお母さんを早く楽にさせてあげたい、と佐々木君本人が願うのなら私はこれ以上何もいうことはない。

https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/201907250000841.html

 

結果的には千葉ロッテに入団が決まった。

163キロ投げても、それだけではプロの打者には通用しない。

ロッテ首脳陣の責任は重い。

 

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