動物と人類(17)

人間の五感、どれが一番大切?

 

人の感覚 五感+アルファ

視覚、聴覚、味覚 嗅覚 皮膚感覚(接触、タッチ)

 平衡感覚(内耳) 内部感覚(内臓感覚)

 

何かで怒らせた神様から宣告を受ける。

「お前の身体の感覚を全て取り上げる。 ただ一つだけ残してあげる。」

あなたなら、どれを死守しますか?

 

人間は「視覚の動物」といわれます。

多分、大半の答えは視覚でしょう。

視覚や聴覚を失えば、即、日々の生活に支障をきたします。

 

実は、失って問題が一番深刻な感覚系は皮膚感覚、もしくは、

内耳に由来する平衡感覚(半規管、耳石)です。

これらは地球上に棲む動物が最も古くから獲得した感覚系です。

平衡感覚により重力の方向(鉛直)と照らして自分の体の姿勢がどうなっているかを

知る、また、皮膚感覚は地面や周りの物や生き物との接触を感知します.

つまり、皮膚感覚と平衡感覚は原始感覚なのです。

 

 

どちらも喪失すると、生物としての自己の存在が否定された感覚を受ける。

そして、それまでの人生で経験したことがない得体の知れない不安感と恐怖感

に見舞われます。

そのような悲惨な状況の患者さんに多く接してきた臨床医から聞いています。

 

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