自然災害大国の国是(3)

 

少数意見あれこれ    

火山噴火防止・ガス抜き作戦 

 

キーワード: マグマ溜まり 地下水池 高温高圧  火山兵器  

 Yahoo掲示板  (2014年10,11月 2016年6月)、Yahooブログ(2016年12月)より編集

かつて(2014年)、下のようなツイッターを投稿しました。

 ビートたけしのTVタックル|テレビ朝日 http://www.tv-asahi.co.jp/tvtackle/  火山噴火。 予知の話ばかり。 逆転の発想: 深い穴を要所に開けてガス抜きをすればよい。

 この約1月後にYahoo掲示板「エネルギー全般」で、もう少し具体的にアイディアを説明しました。それが下です。

御嶽の水蒸気型噴火以来、予知や予測の話ばかり。
今の火山学では難しく限界があるようです。
火山学者や気象庁の専門家が口を揃えて言っています。

発想を変えて、噴火の予知だけではなく、防止をなぜ考えないのだろうか?
問題火山の場所に多くの「ガス抜き穴」を掘ってはどうか。
径を大きくすると怖いので、ボーリング探査のような小さな穴で良い。
最初は恐る恐る様子を見ながら掘れば良い。
だんだんと数を増やしていく。

そのうち火口の近辺や近隣の村には無数の穴ができます。
それらは、高温・高圧の地下水溜りに届いている。

これまでは、高温高圧で行き場がなくなって爆発を起こす

これをガス抜きによって爆発を防止します。
なお、地熱発電の促進になり、温泉にも都合が良い。

水蒸気型ではなくマグマ型の火山についても、温泉利用は関係なくなりますが、マグマ溜りまで届く「ガス抜き」穴を多く掘れば良いと思います。

ところで、フジワラ産業株式会社が同じ発想で、富士山の噴火防止の為の「ガス抜き作戦」を 2015年1月に報道発表していることが分かりました。
まぁ、人は同じようなことを考えるものだと思っています。

なお、フジワラ産業の最新ホームページには、筆者の掲示板投稿を引用して頂いていることを最近知りました


もしガス抜き作戦が上手くいけば、その技術とノウハウは、他の活火山にも応用ができる。また、ひょっとして、海外の火山国へ輸出できるかも知れません。

 

直近の草津白根山の噴火場所は想定外、無警戒だったそうだ。なぜならば、過去3000年間、そこで噴火が起こった地質痕跡は見つかっていないからという。

だが、そういう場所は、むしろ、危ないのではないか? なぜならば、地下の高温高圧の水蒸気溜まりの周辺岩盤は長い間、高圧に耐えて頑張ってきた。 (地下水や水蒸気の高温は根源的にはマグマ由来)ついに岩盤はイッパイ・イッパイの限界になった。そして一気に爆発。 過去の噴火実績で判断することは危険。

<参考コラム: マグマ溜まり、地下水池>

 火山噴火にはマグマ型と水蒸気型がある。
概ね、前者はカルデラ噴火(例:桜島、阿蘇)、後者は山腹噴火(例:御岳)。
マグマ型にはマグマ溜り、水蒸気型には高温高圧の地下水池がある。
これらは比較的浅い地下にある(500-1000m)。
地殻の変動でマグマ本体から押し出されたマグマは狭い空間に閉じ込められる(マグマ溜り)。
熱湯の地下水池は温泉や地熱発電の源と基本的には同じ。

こうしたマグマも熱湯地下水も高圧である。 逃げ場を求めて横方向に細い岩の割れ目を探す。その量が限界を超えると山腹を裂いて一気に爆発する。

マグマ溜りや地下水池の3次元位置や大きさは人工地震探査で概ね分かる。
そのようなデータから噴火危険地帯が推定できる。

一方、最近では、山の地形の微妙な変化(局所膨張)を、GPSを使って精密測定できる(2,3cmの分解能)。
この手のビッグデータをコンピュータ解析することによって、地下水池、マグマ溜まり、噴火の位置をより正確に推定可能という (GPS法は活断層の動態調査にも有効)。

 

<付録:「火山兵器」の可能性 >

図で見るように、バンカーバスター(地中貫通爆弾)を山腹に打ち込む。
バンカーバスターは地下司令部や地下シェルター攻撃のために開発されてきた高性能爆弾。ナチス時代からの長い歴史がある。

現在、貫通深度は100メートルが精一杯らしいが、人工地震を起こして火山爆発を誘発することは十分考えられる。 将来的にもっと深度があがれば、今回の熊本のような震源10km程度の浅い地震を誘発する地震兵器にもなるかもしれない。

これらの火山兵器や地震兵器の話を国防などの話題が多い

Yahoo掲示板「憲法9条は・・・」で短く書いたことがあります。しかし、日本が開発・保有することは有り得ません。

 

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