動物と人間(21)
#家畜の熱中症、畜舎(牛、豚)の対策は?
犬猫の熱中症(日射病)を防ぐため飼い主は様々な工夫をする。
動物園はどうか? 暑さ対策の園内環境は、普通、整っている。
木陰、スプリンクラー、プール。人間同様、木陰で涼を取るもグッタリ、水浴びや水遊びが日課の動物も多い。
人気のジャイアンパンダや熱さが苦手の北極熊などの居場所には特別な冷房。
牛や豚はどうか?
首都圏の動物園に、残念ながら、フツーの家畜はいない。
なぜか?
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所変わってアメリカ。 動物園である以上、普通の牛も豚も飼っている。
30年ほど昔、猛暑がアメリカを襲った。
そんな折、仕事で訪れたダラスの動物園に足を運んだ。
気温は40℃超え。 入り口近くのコンクリートの上に数頭の豚が死んでいた。
いや、よく見るとお腹が動いている。 死んではいない、生きている。
だが、周りには飼育員も来園者も誰もいない。
中を進むと、他の動物は飼い小屋の中で寝ていた。ほとんどは冷房付き。
フツーの牛豚も飼っている点はダラス動物園を評価したが、それでも動物間差別は当時のアメリカにもあった。
動物愛護法が強化された今日の状況は分らない。
ところで、数ヶ月前、NY市ブロンクス動物園でトラが新型コロナ陽性というニュースがあった。
いつも仲間同士でジャレあい濃厚接触しているあのトラ牧場のその後どうなったのだろうか?
情報がない、心配だ。
日本の話に戻って、心配なのは酪農や養豚。 猛暑の昨今、牛舎や豚舎の過酷な内部を想像する。
換気や通風は、きっと、十分に配慮されているに違いない。だが、費用対効果の関係で冷房はどうだろうか?