♪ 夕焼け小焼けの赤とんぼ ♪
日本人なら誰でも知っています。
海外からのクラシック日本公演ではアンコールの定番の一つです(たとえば、イムジチ合奏団)。
一番と2番、私はどちらかと言えば、歌詞は2番の方が好き。
切なく、秋の「もののあわれ」が漂います。
一番ですが、歌詞の意味を近年まで誤解していました。
問題は、
「負われて見たのはいつの日か」です。
私は、主語は「赤とんぼ」で、「負われて」を「追われて」と勘違いしていました。
つまり、一匹の赤とんぼが「悪ガキに追っかけられながら見た夕焼け」というわけです。
お恥ずかしい限りですが、これはそれなりに詩情があると勝手に納得していたようです。
しかし、これでは、二番に繋がっていきません。 再度恥ずかしく思います。
余談ですが、赤とんぼのメロディには盗作疑惑があります。たとえば、
http://fuji-san.txt-nifty.com/osusume/2012/09/post-1007.html
より
吉行淳之介の書いた文章がきっかけでした。「赤とんぼのメロディーは、シューマンの
『ピアノと管絃楽のための序奏と協奏的アレグロ 作品134』に18回も出てくる」という内容の随筆です。
それに石原慎太郎も呼応して「ドイツの友人によるとあれはドイツの古い民謡だ」と言い出した。ただ、山田耕筰もシューマン本人も別々に、その民謡をどこかで聞いたのかもしれない。 疑惑騒ぎのとき山田は他界していたので真相は分りません。
作曲家が、地方の民謡に影響を受けることは珍しくなく、悪いことではないと思います。
なお、数年前までは、シューマンの問題曲の動画をUチューブで視聴できましたが、なぜか、今は閉鎖されています。