廃炉計画案(0: はじめに)
福島原発: 廃炉まで40年超 ?!
朝日新聞 令和元年 7月25日朝刊
少数意見あれこれそういうことなら以下のような意見も読んでもらえないだろうか?( Yahooブログ(2018年3月からの連載投稿を加筆・再編集 )
キーワード 廃炉計画の出口 発想の転換 根こそぎ丸ごと石棺 浮力利用 曳家(ひきや)工法 港 イカダ 深海投棄 石棺・深海2重処理 希釈・拡散 ロンドン条約 国際原子力委員会 風評心理 安全安心
大震災から丸7年、メルトダウンした福島原発の廃炉計画は行き詰っている。 https://mainichi.jp/articles/20170826/ddm/005/070/166000c http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/222778.html
溶け落ちた燃料デブリ、構造物のガレキ断片、汚染土石など位置や状態も正確に分っていない。 圧力容器から溶け落ちた大量の燃料デブリが予想外の深い場所にあることが、ロボット探索によって最近見つかった。 廃炉作業は登山口にも来ていない。
何がいけないか? 冠水法だろうと気中法だろうと、デブリを上から拾い上げようとする、または、横から搔き出す、引っ張り出す。 そのような考えに問題があるのではないか? ハイテク・ロボットを使ってデブリやガレキを一生懸命探し出して引き上げる? それらは、どうせ捨てるもの。 大切なものではない、意味がないのでは?
たとえ話をすると、夏の暑い日、鮮魚を運ぶ冷凍車が事故あった。 車は横転、中身は田んぼに広範に飛散した。 魚を一匹一匹探して回収するだろうか? 保管タンクで増え続ける汚染水は2,3年先には満杯となる。 汚染土の一時置き場についても同様、いづれは人里離れた場所に捨てるもの。 廃炉の出口は? 計画には発想の転換(パラダイム・シフト)が必要ではないか? 一つの打開策をシリーズで考えました。
原子炉建屋全体を基礎も含めて丸ごと石棺詰めにする。 そして日本海溝最深部1万メートルに捨てる。 今回の提案は、「石棺」+「1万メートル深海」という2重処理です。 石棺に用いるコンクリートや鉄筋に関する耐塩・耐腐建材と土建技術は、近年大きく進歩しています。
廃棄物の海洋投棄を規制するロンドン条約や核の安全を監視する国際原子力委員会は、チェリノブイリの石棺を、現在まで30年間、容認してきました。 この事実があっても、今回の「石棺+超深海」という2重処理案を認めない可能性はあるだろうか? あるとすれば、1万メートル超深海の石棺は構造物として末永く大丈夫か? 海水に長く漬かった石棺は早く劣化しないか? 放射性物質が超深海底の1点にすぎない石棺から漏れて、上層の生活・経済海域まで拡散など物理的に、あるいは、食物連鎖など生物を介して運ばれないか? というような疑念です。 これらの心配は杞憂であることを、複数の科学的根拠をシリーズ後半で示す予定です。 そして、日本列島の形が変わるような巨大地殻変動が起こるまでは、超深海底の石棺は半永久的に安泰な「核の墓場」という結論に至りたいと思います。
それでも、「海の底で核活動が進行中」は、「なんとなく薄気味悪い」と内外の世間から非難される可能性があります。 そのような「風評心理」の払拭も本ブログの大事な目的の一つです。
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目次(予定)
廃炉計画案(0)はじめに
廃炉計画案(1)工程概略
廃炉計画案(2)現状、経緯、問題
廃炉計画案(3)参考比較チェリノブイリ
廃炉計画案(4)浮力利用の現実性
廃炉計画案(5)工程説明
廃炉計画案(6)海洋投棄規制ロンドン条約、国際原子力委員会
廃炉計画案(7)海中放射線源、放射性物質、沈没原潜、ウラン運搬ドイツUボート
廃炉計画案(8)深海自然データ
廃炉計画案(9)生活・経済海域への影響 A物理学的根拠
廃炉計画案(10)生活・経済海域への影響 B生物学的根拠
廃炉計画案(11)
廃炉計画案(12)安全安心検証実験:ミニ石棺
廃炉計画案(13)応用:放射性廃棄物の最終処理
廃炉計画案(15)汚染水処理
廃炉計画案(16)応用:核兵器廃絶 米ロと北朝鮮
廃炉計画案(17)
廃炉計画案(18)あとがき