廃炉計画案(1)

 

 少数意見あれこれ

工程概要

 

 

 

キーワード: 丸ごと石棺詰め水槽浮力利用石棺浮上曳家(ひきや)工法 

下り坂イカダ曳航日本海溝投棄

    

 図()は廃炉工程全体の概観イラストです。

炉心溶解(メルトダウン)や炉心貫通(メルトスロー)が起こった原子炉本体を、土台基礎部分や、その下の土壌、そして、使用済燃料プールも含めて、全部丸ごと鉄筋コンクリートで封じ込めます

 

この「石棺」を、浮力を利用して高台に取り出す。 それを港へ運搬、イカダに載せる。イカダは日本海溝最深海域(約1万メートル)まで曳航します。 そこでオモリをつけて海底に沈めます。このの工程は、後で詳しく説明します。

 

今回の提案は、「石棺」+「1万メートル深海」という2重処理です。 

石棺に用いるコンクリートや鉄筋に関する耐塩・耐腐建材と土建技術は、近年大きく進歩しています。

 

廃棄物の海洋投棄を規制するロンドン条約や核の安全を監視する国際原子力委員会は、チェリノブイリの石棺を、現在まで30年間、容認してきました。 

 

この事実があっても、今回の「石棺+超深海」という2重処理案を認めない可能性はあるだろうか?

あるとすれば、1万メートル深海の石棺は構造物として末永く大丈夫か? 海水に長く漬かった石棺は早く劣化しないか? 放射性物質が超深海底の1点にすぎない石棺から漏れて、上層の生活・経済海域まで拡散など物理的に、あるいは、食物連鎖など生物を介して運ばれないか? というような疑念です。

 

これらの心配は杞憂であることを、複数の科学的根拠を後半で示す予定です。

そして、日本列島の形が変わるような巨大地殻変動が起こるまでは、超深海底の石棺は半永久的に安泰な「核の墓場」という結論に至ります。

 

それでも、「海の底で核活動が進行中」は、「なんとなく薄気味悪い」と内外の世間が受け取る可能性があります。 そのような「風評心理」の払拭も本ブログの大事な目的です。このことにも応分のスペースを割く予定です。

 

 

 

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