廃炉計画案(4)
丸ごと石棺詰め→水槽→浮力利用→石棺浮上→曳家(ひきや)工法 下り坂レール→港→イカダ→曳航→日本海溝投棄 少数意見あれこれ 浮力の利用キーワード: アルキメデスの原理
今回の検討では、1号機を代表的に対象とします。 その重量や寸法などの関係資料を下に示します。
平面寸法:約41m×41m 高さ:約49m 階層:地上5階、地下1階 構造:燃料取替床まで鉄筋コンクリート造、その上部は鉄筋メタルサイディング張り 全重量:66,400トン 内訳は 建物重量約55,000トン 原子炉本体と付属機器重量:約11000トン
この提案では発電タービは対象外で、タービン建屋は関係ありません。また、原子炉建屋の外枠も取り外します。従って、その分、平面寸法は小さくなります。
一方、重量に関しは、石棺自体の鉄筋コンクリート、および、格納容器の土台とその下の土の重さが加わります。 この分を50,000トンと取り合えず見積もっておきましょう。
以上を纏めると、全部でざっと12万トンです。 そこで起こる質問は、石棺を浮力で上に持ち上げることが可能か否かです。これは、後述するように、水槽(プール)の水の深さを十分にとれば可能です。 ちなみに、大型豪華客船であるアリズュール・オブ・ザ・シーズの重量(排水量)は約22万トンです。 参考コラム1:浮力の説明 物体を上に押し上げる力は、物体が排除した流体の重さに等しい(アルキメデスの原理)。従って、それは物体の形状に無関係です。 物体の水中深度(水圧)とも無関係です。
物体の体積をV、重力加速度をg、流体を水(密度1)とすれば 、押し上げる力はg×V です。下方に沈めようとする力は物体に働く重力、すなわち、物体の重量(W)です。従って、 浮力=g×V - W となります。 これがプラスなら物体は浮き上がり、マイナスなら沈みます。 海上の船は、喫水線のところで、g×VとWのバランスが取れて安定の状態です。
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