廃炉計画案(3)
少数意見あれこれ
チェリノブイリ流の石棺処理は
福島には向かない
キーワード:自然環境、地震、風雨、温度・湿度変動 石棺風化・劣化
震災から6年、福島原発の今の廃炉作業は登山口に過ぎないと言われています。
今の方法や計画のままで進むと、賠償や除染、廃炉にかかる費用は20兆円以上との試算が昨年末に政府から示されました。また、廃炉を終えるまでの期間は40年ともそれ以上とも言われます。 発想の転換が何かないか?
問題打開の一方法は、チェリノブイリのような原子炉全体の「石棺詰め」です。
しかし、巨大地震がまた東北地方を襲い、石棺がひび割れなどの損傷を受ける可能性は否定できません。 それと日本独特の気候、すなわち風雨や寒暖差、湿度変動などが石棺の風化・劣化を早めます。
自然環境が比較的安定しているチェリノブイリでさえも、石棺の風化が深刻です。そこで、今の石棺を丸ごと収納する巨大シェルター建造を建造の中です。 EUの経済支援も受ける一大プロジェクトです。 多数のジャッキと重機を使って行われる「再・石棺」、もちくは、「石棺の石棺」です。ちなみに、今の石棺内の放射線レベルは高く、中にある犠牲者の遺体に近づけません。