廃炉計画案(7)
丸ごと石棺→水槽→浮力利用→石棺浮上→下り坂→港→イカダ→曳航→日本海溝投棄
少数意見あれこれ
海中の放射線源や放射性物質
による汚染実績について
キーワード:米ロ沈没原潜、ウラン運搬Uボート撃沈 福島近海線量 海水透過度 拡散 希釈
深海底の石棺は大丈夫か否かを議論する前に、
標題のことを、上記キーワードの最初の三つに沿って調べてみます。
- 前述したように、海洋投棄を規制するロンドン条約の発効当事は、放射性物質に関する意識は比較的薄かった印象があります。 しかし、事故で海底に沈んだ原子力潜水艦についての国際的な関心は別でした。
今現在、米2隻、ロシア・ソ連4隻の原潜が海底に横たわっています。 たとえば、スレシャー(1963年、2560m)、スコーピオン(1968年、約4000m)、K-8(1970,4680m)、K-219(1980年、不明)、K-278(1989年、1685m)です。
沈没年と水深を併記しました(ソ連時代の開示情報は限定的です)。
原潜乗組員に多数の犠牲者が出ました。 どれも深海ですが、日本海溝と比べれば遥かに浅い。それでも、海水が放射能汚染されたという報告は聞いていません。
戦時中、ウランや水銀を運ぶドイツのUボートが何隻か撃沈されました。大西洋やバルト海沿岸の関係諸国は海水汚染を戦後心配しました。 放射線量の上昇が一部で一時検出されたことがありました。しかし、その後は大きな問題になったとは聞いていません。 近年の懸念は、地球温暖化の悪影響に移っています(酸性雨、海水温、漁獲量など)。
福島原発事故の当初は、放射性汚染水の流出による線量の上昇が近海で計測されました。 しかし、現在は綺麗になり、水産業は復活しました。
上の事例のそれぞれで書いた楽観結果は、海水による放射線の吸収、放射性物質の拡散と希釈、半減期に因るものと考えられます。 この点の物理学を次回で説明します。
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