動物と人類(9)
広大なシンガポール動物園。野生・保全主義。
全部見学すると丸三日かかるそうです。
野生の環境を保つように様々な工夫が見られます。
その一つですが、動物の餌やりです。 餌は毎回違う場所に隠します。
知恵を出して探さないと簡単には発見できないようにしています。
それに比べて上野動物園はどうか?
たとえば、ゴリラ館。
高い場所に居座っているボス・ゴリラ。
飼育係りが餌を投げても、少しでも餌が遠いと取りにいきません。
指定席の台座に着地したときだけ手を伸ばして口に入れます。
話をシンガポールに戻って
動物園の一角に人気のナイトサハリがあり、トロッコ列車で一回りします。
マイクを持った案内が夜の茂みに注意を向けて、あそこに虎の親子がひそんでいると
叫びます。 線路を通過中の短い時間で目撃成功は簡単ではありません。
サファリが終ると、そのまま動物ショーに自動的に連れていかれます。
シンガポールは自然の環境保全に意識が高い国。
ショーの出し物ですが、アシカのような小動物が街路に捨てられたゴミを見つけて所定の場所に収納
するというものでした。この仕事をとても手際良くこなす姿に観客は賞賛の拍手。
私はどうかというと、複雑でした。 これは人工のパフォーマンス。
訓練はさぞかし厳しくアシカは辛かったに違いない。