仮想 安倍―プーチン会談キーワード:北方領土 2島4島 日露共同経済活動 日露米中
(2015年12月 yahoo掲示板より編集・再掲
プーチン:結局、日本は4島に拘りますね。 安倍:それはロシアも同じでしょう。 立場はお互いに真逆ですがね。 広大なユーラシア大陸で、先祖代々、歴史をやってきました。 領土というものは戦争の度に変わるものと思っています。 領土は戦利品です。
安倍:あれはソ連の戦利品ではありません。略奪品です。 日ソ不可侵条約を突然破った侵略により日本から強奪した島々です。 1855年締結の日露和親条約以来、樺太・千島交換条件を経由し、
ソビエトによる軍事占拠に至るまでは、北方4島は一度も外国の領土になったことはありません。 だから日本固有の領土です。
プーチン:では聞ますが、南樺太は日露戦争における日本の戦利品です。 あの戦後、もし、ロシアが返却してくれと日本に求めていたら、応じましたか?
侵略戦争ではありません。
お互いの本音と今後のことを語り合いたいと思います。
ただ、4島は全部ロシア領と信じて疑わない国内世論を説得することは簡単でありません。
安倍: 実は、2島先行論は、ソ連は不参加のサンフランシスコ講和条約のころから 日本政府内にありました。 国交正常化の1956年日ソ共同宣言以来、今日まで貴国とは平和条約締結に至っていません。 しかし、フルフシチョフ第一書記からの書簡は2島先行を明らかに意識したものです。 ただ、日本に限らず、政府の意向には何でも反発・反対する勢力が必ず存在するものです。
ソ連が言ってきたのは、2島を「返還」ではなく「譲渡」する、というものでした。 これに抵抗感をもったのです。
建前上は、日本は4島一括返還でした。 近年は一時、2島先行論を鈴木宗男などの与党議員が復活 させました。しかし、「譲渡」ではなく「返還」に拘りました。
森首相や小池百合子さんも一緒でした。
政治資金関係の不正が理由ということでした。 彼は不服で「不当な国策逮捕」と訴えて 最高裁まで争いましたが、表舞台からは消えました。
プーチン: そうでしたか。 そこまでは知らなかった。 さらには、奄美大島、小笠原、沖縄の段階的な米国の返還とも似ています。
安倍:それはちょっと・・・。 中国や北朝鮮を刺激したくありません。
なぜか、お分かりだと思います。それと、この件はトランプ氏にも話しておきます。 ●日米露の協力 安倍: 日露共同の経済活動を重視しています。 シベリヤ資源開発には最大限に協力させて貰います。
シベリヤだけではなく、樺太、千島列島、沿海州でもお手伝いします。
プーチン: 有難う。 そこにアメリカも参入します。 アラスカ、アリューシャン、カムチャッカ、
ベーリング海峡、北千島は米ロで地続きのような地帯です。
トランプ氏も、この手の協力関係の話には乗ってくることでしょう。
こうして環北太平洋経済圏が見えてきます。
ただ、国後と択捉の帰属については先送りの継続協議になりそうですが、そのような構想の枠内で、 これら2島のことは将来の成り行きに任せる。 日露双方の為にきっと良い着地点が見つかると思います。 プーチン: 少なくとも私の目が黒いうちは、そのような方向で努力します。 ところで、前回の訪日では高校生相手に柔道の試合をアレンジして貰いました。あれは楽しかった。 12月の訪日でも何か計画してくれますか?
実は、アントニオ猪木という元プロレスラーの国会議員がいます。 彼は、あのモハメッドアリと異種間勝負を米国行なったことでもは有名です。 北朝鮮とは親しくピンョンヤンに度々招かれています。 本人は大統領とやる気十分です。 ちなみに、イノキは、講道館6段のプーチンさんより10歳ほど年上です。
今日は、日露共同経済活動8項目の説明も聞き、新しい日露関係のスタートでした。 お互いに国内向けと本音は必ずしも一致しません(苦笑)。 問題は多々残っていますが、12月を楽しみにしています。
天皇皇后もお泊りになった和風旅館を用意しました。 温泉の露天風呂に一緒に入って腹を割って話の続きをいたしましょう。 日本民族 文化 憲法 安全保障 国際・外交 社会 マスコミ 生命・動物・人間 科学技術 スポーツ |