新春の与太日誌
今の時代を研究調査する1500年後の考古学は?
今から1500年前を研究するのなら、普通の考古学。
遺跡や古文書がある。 発掘調査は、重機、ロボット、ファイバースコープ、ドローンを駆使。
ミイラなど遺体を調べるためにはX線やMRIが使える。 年代同定ならば、放射性炭素法、生物学的調査ならミトコンドリアDNA・・・・ 科学の進歩で考古学も大きく変わった。
では、人類が存続しているとして、1500年後はどうなるか?
テクノロジーは我々の想像を超えている。 現在は存在しない高度な方法も発明されていることだろう。
しかし、今の我々の社会を知って理解することは本当に出来るだろうか?
本、雑誌、新聞のほかテレビ、映画、ビデオ、SNSなど「当時」の資料の蓄積は
途方もなく膨大。
様々なニュースや情報が毎日流されている。
それらは今ある記憶媒体で再生可能としても、誰がどのように整理して本質を掴むのか?
高度に進化したAIが総括する?
でも、そもそも、電気はまだ使われているか?
電気に代わる何か別のエネルギーで、今とは全く異なる機械が動く
世界だって想像出来る。
そもそも、1500年後の人類は「古代・日本」に関心・興味を
持つだろうか。
もし自分の死後1500年経って、1週間だけ「現世」の見学旅行を許されるなら、
古代日本を訪問したい。 過去に戻るタイムマシンが出来ていない場合は、
世界史研究所や古代日本博物館でも良い。